・アニマルウェルフェア(動物福祉)の考え方に則った飼養管理を通して、採卵養鶏の多様性の追及
・地元で生み出されるものを飼料に使用することでの地産地消による地域貢献
・中山間地での養鶏を通じた地域資源の利活用による地域振興(ex.観光スポット宮島温泉峡でのコラボレーション)
アニマルウェルフェア(動物福祉)「快適性に配慮した家畜の飼養管理」において以下の「5つの自由」が確保される必要性があります。
- ① 飢餓と渇きからの自由
- ② 苦痛、傷害又は疾病からの自由
- ③ 恐怖及び苦悩からの自由
- ④ 物理的、熱の不快さからの自由
- ⑤ 正常な行動ができる自由
①~④までは既存のケージ飼いで可能です。
⑤において砂浴び行動等は鶏の中に強い行動欲求があり、通常のケージ飼いでは難しいです。
(ただしエンリッチドケージ・システムでは多段式ケージシステムでありながら広くしたケージ内に止まり木や小さいながらも砂浴び場を整備して対応。EUではケージフリーと認められず)
ケージ飼いだと、各自が決められた場所で餌を食べるので卵の品質(特に卵黄色)がそろいますが、ケージフリーだと鶏たちが自由に餌を食べることができるので各自の原料の好き嫌い(モミ米を好んで食べる傾向)や力関係で卵の品質にバラツキが出ます。
白っぽいのは先にモミ米ばかり食べる力の強い鶏が産んだ卵。対して色の濃いのは残ったものを食べている気弱な鶏の産んだ卵、ケージフリーの証で鶏個々の個性の表れです。
ひら飼いVR動画
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自由に鶏舎内を散策!
●Googleストリートビュー(屋内版)
会長より
今年で喜寿になりますが、新たな取り組みとして「ひら飼い」に挑戦しております。
中小規模養鶏の生きる道の一つとしてのケージフリー。
人の都合でのケージ飼いになれた近代養鶏農家としては多くの課題がありますが、鶏たちの都合に合わせるケージフリーに取り組んで鶏たちとの距離が改めて近くなりました。
代表取締役会長 島 哲雄