安心、安全の生で食べられる卵を
今、タマゴの生産農場には、経済効率の追求から安全性への追求への転換が求められています。タマゴが原因で発生するサルモネラ食中毒の増加は、皮肉なことに無窓・大型最新ハイテクの鶏舎の新設ラッシュと軌を一にし、鶏の飼育密度とサルモネラ汚染とは密接な関係があるとされています。
といっても、昔のような放し飼いでは効率が低すぎて、適正な価格で豊富に皆様に提供することはできません。コストの許す限り、できるだけ鶏に優しい飼育をして、皆様に安全なタマゴを提供しようというのが私たちの考えです
食中毒の原因であるサルモネラ菌をシャットアウト
わが国の代表的な食中毒にサルモネラ中毒があります。その原因菌であるサルモネラ菌ですが、牛・豚・鶏などの食肉や卵の摂取によって起こるといわれています。卵の殻についた菌も原因なのですが、特に近年では卵内にも菌が認められた事例も少なからずあるようです。
こういったサルモネラ中毒を防ぐため、卵の中に入る可能性のあるサルモネラをHACCP計画で管理することにより、安心して生で食べられる卵を作ることに成功しました。
なぜ仁光園は、SGSによる農場HACCP認証に至ったのか?
日本の卵は、生で食べられるほどの品質をもっており、そのことは世界に類を見ない誇れるものです。
しかしながらその卵を原因とするサルモネラ食中毒で亡くなられる方は現在も少なからず存在します。生産者として、業界の一端を担うものとして”安心安全をお届け”するために、創業当時から守る”ゆとりのある飼養空間”と”機械任せにしない、鶏の健康状態の把握”を重要視しています。
そして、最近では少なくなった”生まれたての雛から親鳥を育成”の裏付することで、世界標準の信頼を持つSGS Japan inc.の農場HACCP認証を取得いたしました。(2008年6月10日)
それにより、サルモネラ菌をSGSで第三者認証された 「仁光園HACCPシステム」で管理することで、安心して生で食べられる卵をお届けすることを可能としました。
また、HACCPの手法で衛生管理された仁光園のGPセンターで洗卵梱包しており、卵殻洗浄は殺菌力が強く残留の恐れのない「オゾン殺菌」を採用しています。
HACCPは国際的に認められた食品衛生管理の方式です。
原料の入荷から製造、出荷まで 全ての工程で食品安全上重要な危害要因を予測。
卵の生産に重要な管理のポイントを特定して、それを継続的に監視・記録し、危険を防止するシステムです。
HACCPはそれを行う事業体が自主的に行うものですが、その妥当性を客観的に裏付するために
そのシステム認証を行う必要があります。
その認証を行う団体は、農林水産省はじめ多くありますが弊社の場合、より早い時期に国際基準に則ったものを取得するためにSGSのシステム認証を取得しました。
サルモネラフリーの雛の導入
仁光園では、厳選した契約孵化場からの雛の導入と当社独自のチェック体制を実施。
初生雛(生まれたてのヒヨコ)の入る育雛舎の洗浄消毒から始まる、サルモネラフリーの確認システムを実施しています。
採卵場所であるサルモネラフリー成鶏舎の確保
成鶏舎の清浄度の確認と消毒を行います。当社独自のモニタリング方法を実施
システムを維持するためのプログラムの確立
・HACCPプラン
・一般衛生管理プログラム
・各種マニュアル
・家畜保健衛生所との検討会
・SGSの6ヶ月ごとの監査
検証によるシステムの管理
サルモネラフリーを目的とした成鶏群の連続的モニタリングシステムの維持により仁光園-HACCP-システムが機能していることを、JHTC(日本HACCPトレーニング・センター)上級コーディネーターの資格を持つ農場長が継続して確認を行います。